Arduinoを使ってプログラミングを行う際に使用するArduinoIDEは、どんどん進化をしています。特に、最近リリースされた2.3.2については、コンパイルやリンクなどの動きも過去のIDEと比べて、相当処理速度が向上されています。今日は、このArduino IDE 2.3.2 についてのインストールから日本語化、その他特徴的な部分をご紹介していきたいと思います。
ArduinoIDEについて
まず、ArduinoIDEのIDEとは何かですが、「IDE」は「Integrated Development Environment」の略で、統合開発環境を意味します。Arduino IDEは、Arduinoプロジェクト用のプログラミング、コンパイル、マイクロコントローラへのプログラムのアップロードを一括で行うことができるソフトウェアツールです。ユーザーがソースコードを編集し、デバッグし、Arduinoボードにアップロードする一連のプロセスをプログラミングエディターを中心に簡単にできることで、開発の効率化を図っています。Arduino IDEはとても使いやすく、C/C++に基づくシンプルなプログラミング言語により、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
ArduinoIDEのダウンロードからインストールまで
1.Arduino IDEのダウンロード
まず無料で提供されているArduino IDEは、Arduinoの公式ホームページのURLから自由にダウンロードすることができます。(Arduino IDEダウンロードリンク→コチラ)
クリックをし下記の表示が出ましたら自分の使っているパソコンの状況に合わせたArduino IDEをダウンロードします。(以下は私の環境Winows11にあわせたArduino IDEをダウンロードします)
下記ページが表示されたら、Arduino団体へ開発寄付金を寄付をするか?それとも無料でダウンロードするだけかを選択します。Arduino団体へ寄付をされなくても JUST DOWNLOADをクリックすれば無料でArduino IDEをダウンロードすることはできます。
次に最後のページです。
チェックボックスは上のボックスにはチェックを入れ、下のチェックボックスはご希望に合わせて、そしてArduinoからのお知らせなどを購読するのか、それともダウンロードだけをするのか選択しクリックをすると、Arduino IDEのインストーラを保存するファイルダイアログが開きますので、ダウンロード保存を開始させます。
Arduino IDEのインストール
Arduino IDEのインストールファイルのダウンロードが終わりましたら、ダウンロードしたファイルをダブルクリックし自分のパソコン内にArduino IDEをインストールします。
いくつかのメッセージダイアログを画面の通り進めば、わずか1~2分でArduino IDEはパソコンにインストールされ、起動用アイコンがデスクトップに表示されます。
Arduino IDEの主要な構成と使い方の1歩
ArduinoIDEを初めて開くと下記のような画面になりますが、まずとりあえず使いやすくするための設定を行います。
①ArduinoIDEを日本語化する
ArduinoIDEを起動しましたら、まずは File メニューのPreferenceをクリックし日本語化の設定をします。
②Arduino IDEで最低限の動作チェック
インストールができ日本語化ができたたら、とりあえずまずは動くかどうかのテストをしてみましょう。
1.Arduinoボードを接続する
まずはお手持ちのArduinoボードとArduino IDEのパソコンをUSBケーブルで接続します。
2.使用しているArduinoボードの種類を決める
次に接続したArduinoのボードを、メニュー→ツール→ボードから選択します。私の場合はUNOなのでメニューからUNOを選択しました。
3.ArduinoIDEに接続しているUSBのポートを選択する
次にPCと接続しているUSBのポートをメニュー→ポート→ポートから選択します。私の場合は COM8(Arduino Uno)を選択しました。
4.プログラムをコンパイルしてアップロードしてみる
そのまま画面には何も書き込まず(初期の状態のまま setup() と loop() が書かれている状態)で画面左上の→アイコンをクリックしてみましょう。
5.結果をみる
Arduino IDEの →アイコンをクリックすると、コードをコンパイルし自動でArduinoボードにアップロードします。完了すると下記のような画面になり、プログラムは特になんの処理も書いていないため、ボードは特に変化がないはずです。
LEDを点滅させてみる
1.プログラムをArduinoIDEのエディタに書く
それでは実際に、プログラムを書き込んでボードの動きを見てみましょう。
下記のコードをすべてコピペまたは入力しましょう。(C言語の基礎文法は理解していることが前提です)
※今はプログラムの中身を理解しなくてかまいません。
void setup() {
pinMode(13,OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(13,HIGH);
delay(1000);
digitalWrite(13,LOW);
delay(1000);
}
2.IDEからアップロードする
Arduino IDEの→アイコンをクリックしコンパイル・アップロードを行います。もし入力などにミスがある場合は画面下に赤い文字でエラーが表示されるので、その部分を修正し、正しく完了するまでトライします。
成功
Arduinoボード上の動き
私の Arduino UNO のボード上の動きは下記の通りの動画です。
ボード上のLEDが1秒ごとに点滅を繰り返します。