7.クムクムを工場出荷時に戻す方法

クムクムにプログラムを直接書き込むと、購入したときのプログラムがすべて消えて、スクラッチから動かなくなってしまいます。そんな時、下記の方法で簡単に工場出荷時に戻すことが可能です。

CPUの構造とプログラム

Arduno(クムクム)で使用するCPU(ATMEGA32U4)でのメモリーと動きは下記のようになっています。

FLASH

FLASHメモリーは何度も書き換えができるメモリーで、電源が消えても中のデータやプログラムは消えることがありません。Windowsパソコンで言うHDDや最近であればSSDのようなものです。

Arduinoでは、この部分にブートローダー(Bootloader)という基本のプログラム(Windowsパソコンで言うWindows部分)と、ユーザープログラム部分とに分かれていています。

Bootloaderは、ArduinoのIDEでユーザがダウンロードしたプログラムを受け取って空いている部分に書き込んだり、電源が入ったらユーザープログラムを起動する動きをします。

Arduinoのボードで使用するCPUは実はごく一般的な電子部品で、もともとはArduinoでもなんでも全く関係ないものです。ArduinoLeonardoやクムクムで使用するCPU(ATMEGA32U4)はATMEL社(現マイクロチップ社)が一般販売する部品で、インターネットの部品商社からも簡単に購入することができます。(Mouserでは474円/個 程度)

しかしここで購入するCPUは生のCPUで、このArduino専用のBootloaderが入っていません。
こういった場合は、自分でCPUにBootloaderを焼きこまなくてはいけません。
その方法などはまた別のページでご説明します。
Arduinoというボードを購入したり、クムクムを購入した場合には、このBootloaderはあらかじめインストール?されています。

SRAM

SRAMは、プログラムが一時的に使うメモリーで、電源が落ちるとすべて消えてしまいます。
Windowsパソコンで言うメモリーボードです。

EEPROM

EEPROMは、Windowsパソコンでいう外付けHDDのようなもので、プログラムから読み書きできるメモリーで電源を切っても消えてはいけないデータを保存します。クムクムでは、初期設定した足の微妙な角度を保持しています。

クムクムを工場出荷時に戻す

クムクムには工場出荷時に、ユーザープログラム部分に、パソコンと通信をしてクムクム本体の各パーツを動作させるためのプログラム(ファームウェアーと呼ぶ)が書き込まれています。

しかしArduinoプログラムを作ってクムクムの背中のポートから書き込んだ場合、もともとのプログラムを上から書き込んで、もとのプログラムを消してしまいます。こうなると残念なことにスクラッチで動かすアプリからは全く版のしなくなってしまいますので、もう一度この部分に工場出荷時のファームウェアーを書き込んでやる作業が必要になります。

そのときに使うのがクムクムのFirmupdaterです。

Firmupdaterをダウンロードを使って工場出荷時に戻す

Firmupdaterには2種類あります。

工場出荷時は標準版として、動作がゆっくりになるプログラム、【標準版ファームウェアー】が書かれています。
そしてもう一つは、【HISPEED版のFirmupdater】があり、どちらもアプリケーションとして単体で動くので、簡単に工場出荷時に戻すことが可能です。

【標準版】も【HISPEED版】もどちらも操作方法は同じなので下記を参考に実行してください。

Firmupdaterインストール

①ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとWindowsの操作画面が現れますので、詳細情報をクリックします。

②プログラムの実行確認のメッセージと実行ボタンが表示されますので実行ボタンをクリックします。

③再びWindowsの警告画面がでますので、はいをクリックします。

④クムクム Firmupdaterの画面が起動されるので 次へ をクリックします。

⑤インストール先の確認がでます。特に変更する必要がなければ 次へ をクリックします。

⑥もしすでに以前ダウンロードしたことがある場合は上書き確認ダイアログが現れます。Firmupdaterは更新されても同じファイル名で上書きするため、このダイアログが出ても、かならず はい をクリックして最新のプログラムに更新してください。

⑦プログラムグループの指定画面が表示されます。特に変更する必要がない場合はそのまま 次へ をクリックします。

⑧ショートカットアイコンを作成するかどうか、作成しない場合はチェックを外してください。デフォルトは☑済です。

⑨最終確認画面で内容を確認し、インストール をクリックします。

⑩インストールが完了したら 完了 をクリックしプログラムのインストールを終了します。

Firmupdaterの実行(工場出荷時に戻す)

①クムクムのUSBポートとパソコンを接続してください。接続したら、パソコンから接続の確認音がなるか、もしくは、10秒ほどまちます。

②デスクトップ上のショートカットアイコンをダブルクリックしプログラムを起動します。

③メイン画面が表示されます。クムクムのボードの左下隅を見て、ここにクムクムの顔のアイコンが印刷されていれば、下段ロゴ版アップデートをクリックします。もしアイコンがないボードの場合は、上段のロゴなし版アップデートをクリックします。

④クムクムとの接続ポートを選択し 次へ をクリックします。

⑤ファームアップデータが始まりクムクムへ指定のファームが書き込まれ終了画面になります。

※続けてファームアップデートをしたいクムクムを持っている場合は 次へ 終了する場合は 終了をクリックします。

これでクムクムは工場出荷時の状態に戻りました。
それではいよいよ本格的にプログラミングを始めましょう!